エピソード

第一話「お台場、沈む」 脚本:高橋ナツコ/絵コンテ:橘 正紀/演出:北條史也/作画監督:野崎あつこ

未来は中学1年生。なんとなく今の生活に満ち足りなさを感じている、どこにでもいる女の子。夏休みだというのに特に予定もなく、親には弟・悠貴の面倒を押しつけられる始末。だが二人で出かけたお台場で、姉弟はマグニチュード8.0の巨大地震に見舞われた!!

第二話「壊れる、世界」 脚本:高橋ナツコ/加藤陽一/絵コンテ:山本英世/演出:徳土大介/作画監督:肥塚正史

被災後、離ればなれになってしまった悠貴を探して、未来は半壊した建物へ飛び込んでいく。逃げ惑う人々で入り乱れる中、真理の助けを借りながら探索をすすめるが、余震、火事、液状化と、立て続けに発生していく二次災害がそれを阻む。はたして二人は再会できるのか!?

第三話「燃える、橋」 脚本:高橋ナツコ/絵コンテ:伊藤秀樹/演出:伊藤秀樹/作画監督:服部聰志、長谷部敦志

途中知り合った真理とともに、自宅に向けて帰宅することとなった未来と悠貴。一晩あけて被害状況が明らかになっていく中、水上バスでお台場を脱出するべく、海上保安庁の誘導で桟橋へと移動する。余震によるパニックに巻き込まれながらも、三人はなんとか船に乗り込むことができたが…。

第四話「三人の、約束」 脚本:数井浩子/絵コンテ:笹木信作/演出:下司泰弘/作画監督:秋谷有紀恵

広域避難所となっている芝公園で、自治体や自衛隊、企業の支援を受ける三人。水や乾パンなどの支援物資をもらい一息つくのもつかの間、未来の不満は悠貴への八つ当たりとなり、大げんか。しかし、余震とともに東京タワー下に現れた活断層が、そのすべてを消し去っていく!!

第五話「慟哭の、学び舎」 脚本:高橋ナツコ/絵コンテ:徳土大介/演出:徳土大介/作画監督:南伸一郎/新垣一成/荻原弘光

未来の通っていた中学校に立ち寄ると、そこは帰宅困難者であふれかえっていた。冷たくなった遺体も多数運び込まれ、見慣れた学校の変貌ぶりに心を痛める。未来はそこで、ボランティアとして活動している老夫婦に優しくされ、真理を含めた大人達の見方を改め、自分にもできることを模索するのだった。

第六話「見捨てる、選択」 脚本:加藤陽一/絵コンテ:木村延景/演出:木村延景/作画監督:相馬 満/武内 啓

麻布十番を経由して世田谷を目指す一行。だが移動中、三軒茶屋焼失のニュースを耳にする。真理はより多くの情報を求めようとするが、都合良く手に入れる術も無いまま、体調を崩してしまう。そこで未来と悠貴は、真理が一刻も早く自宅に帰られるよう、一つのアイディアを実行に移す。

第七話「夏の夕暮れ」 脚本:数井浩子/絵コンテ:橘 正紀/演出:北條史也/作画監督:野崎あつこ、肥塚正史

ハイパーレスキュー隊が用いる救助ロボを追い求める少年、健斗と知り合う未来と悠貴。最初はロボットオタクとバカにしていたが、将来のことを真剣に考えている彼の言動に、徐々に惹かれていく。そんな中、追いかけていた救助ロボと共に瓦礫の中に閉じ込められてしまう!

第八話「まっしろな朝」 脚本:高橋ナツコ/絵コンテ:山本英世/演出:矢花肇、佐々木忍/作画監督:佐久間信一、高橋 晃、秋谷有紀恵、加藤 園、成田ミミ太

突如、意識を失い倒れる悠貴。トリアージされ病院へと運ばれるが、症状は芳しくない。すぐに手術をすることとなり、気が気でないまま、未来と真理はひたすら待つことに。だが、目覚めた未来の目の前には、元気な姿の悠貴が現れる。再び自宅をめざし、旅を始める三人だが…。

第九話「今日、さよなら」 脚本:高橋ナツコ/絵コンテ:柳沼和良、西村純二/演出:伊藤秀樹/作画監督:服部聰志、伊藤秀樹

たどり着いた三軒茶屋。しかし、火災による損害は真理の想像を遙かに超えていた。必死になって娘と母親を探し求めるが、様々な憶測や風評に惑わされ、居場所もわからなければ、生死も不明であった。そんなとき、未来と悠貴の機転が功を奏し、真理は二人と再会する。

第十話「おねえちゃん、あのね」 脚本:高橋ナツコ/絵コンテ:数井浩子/演出:渡辺正彦/作画監督:門 智昭、星野尾高広、清水明日香、胡 陽樹

真理と別れた二人。自宅までもう一息というところで、悠貴の小学校へ立ち寄ることに。そこで未来は悠貴の足跡を見るが、それらを見るたびに、なぜか涙があふれ出てくる。悠貴はここに居るはずなのに、なぜ? 疑念を払拭できぬまま、未来は悠貴と共に自宅へと向かう。

第十一話「悠貴へ・・・」 脚本:高橋ナツコ/絵コンテ:野村和也/演出:野村和也/作画監督:野崎あつこ、秋谷有紀恵

ようやく到着した自宅。久しぶりの家族との再会。地震で多くを失った未来は心に空白を抱えたまま、時は過ぎていく。両親に挨拶に来た真理から、以前投げ捨てた携帯電話を手渡される未来。一ヶ月ぶりに電源をいれた携帯電話には、たくさんのメッセージが残されていた。